長年にわたりAIインフラおよびGPUリソース管理分野において実績を積み重ねてきたリーディングブランド「INFINITIX」は、2025年のCOMPUTEXにて圧倒的な存在感を示した。同社は、東南アジア三大IT製品販売代理店の一つであるVSTECSと代理店契約を締結し、タイおよびマレーシア市場への展開を加速。展示会期間中には国内外の100社を超える顧客と商談を行い、約2〜3億円規模のビジネスチャンスが見込まれている。今回のCOMPUTEXを通じて、INFINITIXはAIリソーススケジューリングにおける先進技術を広く披露し、アジア市場での事業展開を強化する姿勢を明確に示し、多方面からの注目を集めた。

INFINITIXのCEOであるウェンユー・チェン氏は、今年初めて同社がCOMPUTEXに単独出展したことについて言及し、「近年、事業規模の拡大に伴い、出展ブースも年々拡大しています」と述べた。主力製品である「AI-Stack」は、あらゆるGPUリソースのボトルネックを解消する包括的なAIインフラ管理プラットフォームであり、その先進性が来場者の大きな関心を集め、ブースは連日盛況となった。また会期中、INFINITIXは「AI-Stack」の新バージョンを正式に発表。新たに搭載された4つの主要モジュール「ET、MaaS、GaaS、TaaS」は、AIの学習から導入・商用化に至るまで、全プロセスを包括的に支援する構成となっている。AI開発のあらゆるフェーズに深く入り込み、開発者にとっての理想的なワンストップ統合プラットフォームを提供する。これらの新技術の公開は市場の注目を集め、多くの潜在的ビジネスチャンスへとつながっている。

「アジア市場の発展は、当社にとって非常に重要な位置づけです。」と、INFINITIXのCEOチェン氏は強調する。近年、INFINITIXは韓国・日本に加え、タイ・マレーシア・シンガポールなど東南アジア地域への展開を積極的に推進してきた。今回、VSTECSタイおよびマレーシアとの提携を通じて、同地域における販売チャネルを一層強化したかたちだ。VSTECSは、東南アジアにおけるテクノロジー製品流通とソリューション提供の中核を担う重要ブランドであり、このたびのINFINITIXとの戦略的提携により、アジアAIインフラ市場の開拓がさらに加速される見通しだ。

包括的なAIインフラ管理プラットフォームである「AI-Stack」は、すでに金融、半導体、医療、製造など多様な分野で広く導入されている。INFINITIXはまた、デジタル発展部が推進する「産業ソフトウェア基盤およびデジタルサービス高度化プロジェクト」にも参画し、AI計算リソースプールの構築を共同で進めている。近年、ESGの概念が広がる中で、計算リソース管理技術への関心も高まっており、AI-Stackを通じた計算リソースの監視・最適化により、企業はハードウェア運用コストとCO₂(二酸化炭素)排出量の削減を実現。加えて、カーボンフットプリントの可視化やエネルギー監視との連携により、持続可能な価値を創出するビジネスモデルの構築を支援している。

INFINITIXのCOOであるゾンイー・チェン氏は次のように述べている。同社は、NVIDIAから世界でも稀少な「ソリューションアドバイザー(Solution Advisor)」として認定されているだけでなく、主力製品「AI-Stack」が2025年COMPUTEXにて「Best Choice Award — Computer & System部門賞」、さらに台湾人工知能協会(TAIA)主催の「AI Award Best Solution優秀賞」の二冠を獲得するなど、高い評価を受けている。同氏は、今後も継続的な技術革新と機能強化を通じて、同社の市場におけるリーダーシップをより一層強化していく方針を示した。 今後はアジア市場への取り組みをさらに深め、より多くの企業に「AI-Stack」の価値を届けることで、次世代AIインフラの新たなスタンダードの確立を目指す。